コロナショックをどう乗り越えるか?

連日コロナウイルス関連の話題一色という日々が続いております。こんなに大きな騒ぎになるとは一ヶ月前には予想できなかったので、まさに青天の霹靂です。

こういう時に大切なのは、溢れかえる情報を「信頼度の低いもの」と「信頼度の高いもの」に分け、冷静に判断することです。

「信頼度の低いもの」の代表としては、例のトイレットペーパー騒ぎのようなネガティブな感情を煽る噂話、「信頼度の高いもの」はいわゆる一次情報と呼ばれる、発信元の明らかな情報です。

基準はもちろんこれだけではないので、後は各自が自分の頭で判断するしかありません。

ちょっと前に流行った「3年A組」というドラマで菅田将暉演じる主人公の先生が言っていたLet’s think.(考えよう)」の精神がまさに試される時です。

必要以上に悲観するのもよくありませんが、かと言って情報をシャットアウトして精神的に引きこもっても事態は変わりません。起きている事実を一人一人がしっかりと把握することが何よりも大切だと思います。

当塾も、今のところは一部のお休み希望の生徒さんを除き、ほぼ通常通りの形で通塾していただいていますし、春期講習も予定通り実施いたします。

ただ、状況によっては今後どうなるかわかりません。オンラインでの授業も検討中です。ZOOMというテレビ電話型のシステムを使えば、現在当塾で行なっている講師対生徒1対4の授業も可能です。希望があれば、春期講習中に実験的に使ってみるかもしれません。

どうポジティブに考えてもこれから大変な世の中になっていくことは間違いありません。経済的にもかなりキツくなってくるでしょう。だからこそ、お互いに協力し合うことが大切だと思います。自分が他者のために提供できること、貢献できることを考え、実行していきましょう。これは私が自分自身に言い聞かせているセリフです。

実は先週の土日は「何かしなきゃ」と思っても何もできず、逆にダラダラとYouTubeやブログ、Facebookなどをネットサーフィンしまくり、コロナ関連の情報の海に浸っていました。インプットばかりしてアウトプットをしないと精神的に病んでくる、という経験をしました。頭がぼーっとして無気力になり、身動きが取れずにいました。

幸い、翌月曜日の夜に久しぶりに研修で講師の皆が集まり、塾を盛り上げるような意見をもらって少し元気になりました。

ネガティブな状況が続くと人はどうしても「自分さえよければ」という精神に陥りがちです。しかしその考え方は最終的に自分自身を不幸にします。自分の周りのこと、他者のことを考えた方が実は幸福感を得ることができます。

最近読んだバートランド・ラッセルの「幸福論」という本にも「どっぷり自己に没頭している不幸な人々にとっては、外的な訓練こそ幸福に至る唯一の道なのだ」という記述がありました。

どんな小さなことでも構わないと思います。自分が提供できること、貢献できることをやって、厳しい時代を乗り越えていきましょう。