なりたければ、ほめる

お盆休みも終わり、本日から夏期講習後半戦です。

勉強のできる子の噂話をしている生徒がよくいます。

だいたいはネガティブな話題。要するに悪口。

「自分ができるからってさあ」みたいな。

「私たちを馬鹿にしてさあ」みたいな(笑)

まあ、気持ちはわかるのですが、あまりやらないほうがいいです。

「道徳的によろしくない」とか「その子がかわいそうだから」という理由ではありません。

自分が損をするからです。

特に、自分も勉強ができるようになりたいのであれば、言ってはいけません。

勉強ができる人の悪口を繰り返し言うことで、自分の中に「勉強のできるやつ」イコール「いやなやつ」というイメージが定着します。

すると、どうなるか?

無意識に避けようとします、勉強ができる人になることを。

そりゃそうですよねえ。

悪いイメージの人にわざわざなろうとする人はいません。

今後、自分がいくら頑張っても、どうしても勉強ができるようにならない、ということになってしまいます。

意識的には「勉強ができるようになりたい」と思っていても
無意識では「勉強ができるやつは、いやなやつ」だと思っているので、どうしても目標に到達しないのです。

自分がなりたい人の悪口を言うことがいかに危険なことか、
お気づきでしょうか?

勉強に限った話ではありません。

私が高校の時から敬愛している作家の筒井康隆氏は、
サラリーマン時代、同僚がお金持ちの悪口を言っている時に
自分は決してその仲間に入らなかったそうです。

それは、自分もお金持ちになりたかったからだ、と、はっきり言っていました。

さすがです。

自分がなりたい人の悪口は言わない。

もっと言えばほめる、ほめまくりましょう!

「あの子はすごい!あの子はあんな点数をとるなんて、すごい努力家なんだわ」とか。

「あいつは勉強できるだけじゃなくて、性格もいい。俺もあんな男になりたい」とか。

たとえ最初はわざとらしくなってしまっても、言い続けているうちにそれが真実となり、
結果的に自分にもいい影響を受けることは間違いありません。