【塾生向け】自習の質を上げて、自由になろう!

今回の記事は当塾の塾生向けに書きます。ただ、自主勉強という意味では、塾生以外の方にも参考になる部分は大いにあると思うので、読んでも損はないはずです。

最近、中学生も高校生も自習に来る生徒さんが増えてきました。

学校の課題、定期テスト対策、入試対策、半分強制的な自習(笑)…、様々な事情で勉強しに来ている生徒さんの姿が見受けられます。

家でやると誘惑が多くて集中できない、という声はよく聞きます。スマホ、ゲーム、テレビ…、自宅は誘惑だらけですからね。なので、塾に来ることで、勉強せざるを得ない環境に身を置くことは賢いやり方です。

自習に来る習慣ができている生徒さんは、次の段階に進みましょう。同じ自習時間でも、上手に過ごせば2倍、3倍の効果を発揮します。逆に、「自習に来た」という事実に満足してしまって、実はあまり力が付いていない、ということもあり得ます。

なので、今回の話をチェックして、自分の自習の質を上げる努力をしていきましょう。

アウトプット中心の勉強をしよう!

 知っている人も多いと思いますが、念のために伝えておきます。授業を聞いたり、教科書を読んだり、何かを覚えようとするインプットより、問題を解いたり、誰かに教えたり、

覚えているかどうかを確かめたりするアウトプットの方が圧倒的に重要です。

大体の割合で言うと、インプット3に対してアウトプット7という時間配分が理想です。

もちろん、インプットがゼロでは何も始まりませんが、アウトプットに十分時間を使わないと、単に勉強した「つもり」の状態に陥ってしまいます。

 教科書を読む「だけ」で勉強したと思い込んでいる人がたまにいます。教科書を読むのはいいのですが、そのあと必ずどれだけ覚えているか、内容を紙に書き出して見たり、教科書内容の問題を解いてみたりしましょう。

 単語や重要語句の暗記についても、ある程度練習したら、その2倍以上の時間をかけて、覚えたかどうかを確かめる「自分テスト」をやりましょう。

1ページごとに丸つけしよう

 学校の課題などでワークや問題集をやっている生徒さんを見ていると、答え合わせをしないまま、どんどんやってしまっている人がいます。

 「どうして答え合わせしないの?」と聞くと「あとでまとめてやればいいと思いまして」と答える生徒さんが多いのですが、この考えには私は反対です。

 なぜなら、こまめに採点をしないと、間違っていたり、わかっていなかったりする問題を放置することになるからです。特に英語や数学などの積み重ね教科の場合はなおさらで、最初に出来ていなかった問題をほったらかしたまま先に進んだら、当然同じ考え方を使う問題は出来ないわけです。

 こまめに答え合わせをして、一つ一つの項目を理解しながら進めるのが鉄則です。

タイマーを使おう

 当塾には生徒さんに貸し出せるだけの沢山のタイマーがあります。テストは時間との勝負です。タイマーを使って、限られた時間内に正解を出すトレーニングを積みましょう。

 ワークやる前に、どこからどこまでを何分で解く、という目標タイムを決めましょう。そして、タイマーでその目標タイムをセットして演習スタート。目標を達成できたら、記録しておくと励みになります。今日は何回クリアできたか?というのを毎日チェックすれば、わくわくしてゲームっぽくなるので、モチベーションアップにもつながります。

 暗記作業にも使えます。長い時間をかければ覚えられるわけではなく、むしろどれだけ短時間に集中して覚えたか、が重要です。例えば、20個の単語を覚える時間は、タイマーを使って意識的に短く設定していけば、短縮できるのです。今日は20個の単語を10分で覚えたのなら、明日は20個を9分で、明後日は8分で、というようにタイムを縮めてみてください。自分の限界まで短くできたら、浮いた時間を他の勉強に使うことができます。

上手に休憩をとろう

 何時間も休憩なしでぶっ続けに勉強することは、実は非常に効率の悪いやり方です。

 休憩をとらないままだと、自覚していなくても、集中力は落ちています。

 ただ、休憩と言っても、ほとんどの人がスマホを見る、という感じになっていますよね?

 一番いい休憩法は、軽く体を動かすことです。少なくとも一旦、立ち上がりましょう。

長時間座り続けているのは寿命を縮めるほど体によくないことです。体によくないことは当然、頭にいいわけがありません。

 軽いストレッチとか、ちょっと伸びをするだけでもいいので、体を動かしましょう。奥の教室に設置してあるトランポリンを使ってもいいですよ。ジャンプすることで、血液が全身に巡ります。脳にも十分酸素が行き渡り、集中力がアップします。

記録をしよう

 自分が勉強した内容を記録しましょう。これは勉強日誌と言います。毎日、どの科目の何という単元をどんな教材の何ページを使って勉強したか、できるだけ具体的に記録しておきます。専用のノートを作ることをオススメしています(というか、言ってくれれば、それ用のノートあげます)。 

 これを我々講師陣に見せてくれれば、勉強法のアドバイスをしてあげることもできます。

特に受験生にはぜひやってください。他にも、一言日記みたいなことも書くといいです。受験生は感情が大いに揺れる時期ですので、不安や不満、愚痴などを文章で

吐き出しておくことはメンタルケアになります。また、英語が苦手な人は毎日一つずつ英作文を書くのもいいでしょう。

以上、ぜひ実践して、自習の質を上げて行きましょう。自習の質が上がれば、成績が上がるだけでなく、無駄な勉強時間が減るので、好きなこともたっぷり出来るようになりますよ。