学校では教わらない「感情」の授業
当塾では、毎週木曜日に毎週鴨宮教室で、「面白読書」という一風変わった授業を行なっています。様々なテーマを扱ってきたのですが、先週は初めて「感情」をテーマにしました。
感情は人生の様々な場面で関わってくる、とても大切なのものだと思うのですが、なぜかあまり語られることはありません。もちろん、学校では教わりません。なので「面白読書」でやってみました。
まずは、生徒たちに「感情にはどんなものがあるか、出来るだけたくさん挙げてください」という問いを投げかけました。
まず最初に出たのが、喜怒哀楽。
寂しい 恋しい 憎い 恨み 女々しい つらい 悲しい ねたみ いじけ うざい キモい 焦り 失望感 絶望 高揚感
などです。
感情と言っていいのかどうか微妙なものもありますが、まあ、いいとしましょう(笑)
ちなみに米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームによると、動画を閲覧して自分の感情を報告してもらうという実験の結果、人間には以下の27種類の感情があることがわかったそうです。
敬服・崇拝・称賛・娯楽・焦慮・畏敬・当惑・飽きる・冷静・困惑・渇望・嫌悪・苦しみの共感・夢中・嫉妬・興奮・恐れ・痛恨・面白さ・喜び・懐旧・ロマンチック・悲しみ・好感・性欲・同情・満足
このあと授業では、メンタリストのDaiGoさんの著書「記録の力」に出ていた「感情の粒度」という言葉を引用しました。
「感情の粒度」とは、自分の感情をどこまで詳しく表現できるか、という能力を表します。
近年の心理学では「感情の粒度が細かい人ほどストレスに強く、人生の満足度も高い」ことが我がわかっているそうです。
そして、そのためにはボキャブラリー(語彙力)を増強する必要があります。自分の感情をこと細かく表現するは、いろんな言葉を知らなければならない、というわけです。
で、ボキャブラリーを増やすために「小説を読むこと」「外国語を学ぶこと」が有効だそうです。
「記録の力」からはもう一つ、感情を持て余して困った時は「感情表現ノート」を書こう、という話も引用しました。
私自身も昔、父親に怒られた時にノートに悪口を書き綴ってスッキリした、という経験があり、その話もしました。
書いてしまうと少し客観的になり「そんなに悪いお父さんでもないか、言いすぎたな」と冷静な気持ちになったことを思い出しました。
そして授業の後半では、神戸市の教師いじめの事件を題材にして、「いじめられた教師が感じた感情」「いじめた教師たちが感じた感情」などについて話し合いました。
「羽交い絞めにされ、激辛カレーを無理やり食べさせられたり、体に塗られたりした 」といったいじめには、お笑い番組の影響も大きいのではないか、と言っているブログを引用して、お笑い番組といじめの関係についても話し合いました。
なかなか充実した1時間になったと思います。
感情は深いテーマなので、今後もまた切り口を変えて扱っていこうと思っています。